6月に入り、湿度の高い日が続く梅雨の季節。雨の日が多く、外出を控えることも増える中、「運動不足になってしまう」と感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし実は、この時期こそ「意識的に汗をかく」ことが、来たる夏の猛暑に備えるうえで非常に重要だといいます。
今回は、運動指導の現場で豊富な経験を持つ運動の専門家の木下 幸司先生に、梅雨の時期の過ごし方や、自宅でできる運動の工夫、そして夏を元気に迎えるための体づくりについてお話をうかがいました。
「ジメジメしているから汗をかいている気がする」という感覚にとらわれず、「自分から動いて汗をかく」ことの大切さとは?
室内でも簡単にできる有酸素運動や、シニア世代におすすめの運動方法など、日々の暮らしにすぐ取り入れられるアドバイスが満載です。
6月(梅雨時期)の運動について


よろしくお願いします。

お願いします。

木下さん、6月に入って湿気が強くなってきている時期なんですが、この時期に運動をするうえで、気をつけた方がいいことや、よくアドバイスされることはありますか?

6月は梅雨時期になりますので、やはり雨が多くて、なかなか外に出歩くタイミングが少なくなる時期かなと思います。そのぶん、家にいる時間が長くなって、活動量が減りがちになる傾向があります。
積極的に運動への心がけを持つ

だからこそ、逆に「積極的に運動をしよう」という意識を持っていただいた方がいいと思いますね。

確かに、外に出る機会がどうしても減りますし、建物から家、乗り物から家まで最短距離で移動してしまったりして、運動量が自然と減ってしまいますよね。
そんな中でも、屋内でできるエクササイズに取り組んでいる方もいらっしゃると思いますが、そういった工夫をされる方は多いですか?

そうですね。やはり外ではなかなか出歩けないので、お家の中でできること――たとえば腹筋やスクワットなど、そういったことを少しでも取り入れてやられる方は、多いと思いますよ。
室内で運動する際のアドバイス


結構、雑誌なんかでも紹介されていますよね。
自宅でできる何とかエクササイズとか、「ながらエクササイズ」みたいな特集が組まれていたりしますし、そういうのをうまく活用できると良さそうですよね。
そこで、プロ目線で「ひと手間」加えるとか、「これを覚えておくといいよ」みたいなポイントって、何かありますか?

6月は当然梅雨時期ですが、その梅雨が明けると今度は7月、夏がやってきますよね。
夏といえば、やっぱり熱中症。昨年もかなり暑かったですし、そういった中で体調を崩される方もいらっしゃると思います。
体温を気化熱で抑えることがポイント

そういう意味では、「しっかり汗をかける」ということが、体温を気化熱で抑える上でのポイントになります。
なので運動をする中でも、できるだけしっかり汗をかくというのが、この時期の大切なポイントですね。
ジメジメしていて、もう汗をかいているような気になってしまうかもしれませんが――
自分から動いて汗をかくことが大切

自分から積極的に動いて汗をかくというのが、やはり大事なところだと思います。

汗を「かきに行く」感じがいいんですか?

そうですね。
もちろん、暑くてジワジワ汗をかくというのも悪くはないんですが、それとは別に「自分から動いて汗を出す」というのが重要です。
暑くなってくると、気温の上昇によって自然と汗をかきやすくなりますけど、それとは別に、運動して汗をかけるというのは本当に大切なんです。
たとえば、半身浴やお風呂で体温を上げて汗をかくという方法もありますが、「自分から動く」ということは、汗をかくだけでなく、夏場を乗り切るための「体力づくり」にもつながります。
しっかり自分が動いて、しっかり汗をかく。
「汗をかく」プラス「体力をつける」。この2つがセットで大事だと思いますね。
夏目前 運動不足のリスクとは?


この時期、雨が降っていて屋内にいることが多くなる中で、体力をつけたり、しっかり汗をかくようなことをしないまま夏を迎えてしまうと――なんとなく想像はできますけど、具体的にどんなリスクや問題が出てくるんでしょうか?
熱中症

先ほどもお話ししたように、やはり熱中症のリスクがありますね。
それから、体力的に弱い状態のままだと、夏場の暑さや日差しによって体力がかなり奪われやすくなります。
そういった環境に対して、自分がどれだけしっかり耐えられるか、勝っていけるかというのは、やはり基礎的な体力があるかどうかにかかってきます。
暑くなる前に基礎的な体力をつけておく

だからこそ、暑くなる前にその基礎的な体力をしっかりつけておくというのが大事だと思います。

3月・4月と過ごしやすくなってきて、5月には少し動きやすくなるけど、急に夏が来ると体がしんどくなってしまう――そういう感じですよね。

そうですね。

だから6月ぐらいに、しっかり汗をかけるような運動ができていることが理想なんですね。でも現実は、雨が降っているから動きづらい、と。そういうジレンマがあるわけですね。
自宅でできる有酸素運動


そこで、お家の中でも――もちろんご家庭の環境にもよるかもしれませんが、
足踏み運動

たとえば、少し足踏み運動のようなことを取り入れてみるといいと思います。
その場で足踏みをしてみる。これは人によって何分できるかは違いますが、2〜3分、ちょっと長めの時間を意識して。
理想は外で歩いたり、少し走ったりすることですが、それが難しい場合には、家の中で足踏みするだけでも効果があります。
階段昇り

また、会社などであれば階段昇りを取り入れてみるのも良いですね。
少しでも持久的に、長い時間しっかり体を動かすという意識が大切です。
たとえばスクワットを10回やるよりも、2〜3分歩いた方が、運動している時間としては長くなりますよね。
そういった「長い時間動く」ことは、スタミナを養ったり、有酸素運動に近い効果が得られたりします。
やっぱり短時間よりは、少し長時間の運動の方が、汗もかきやすいですし、そういった意味では、短い動きよりも長く動くことを選択されるのがいいと思います。

これから蒸し暑くなってくると、外にいるだけで汗ばむようになりますから、むしろ汗をかくのを避けたくなってしまいがちですけど、ちゃんと時間をかけて汗をかく習慣をつくっていくということが大事なんですね。

そうですね。
あえてその「汗をかく習慣」をつくることが大切だと思います。

なるほど。そういう意味で、「どうせ汗をかくなら」って、お風呂の中でじっとしているよりも、同じ10分・20分であれば、有酸素的に体を動かすエクササイズを取り入れた方がいい、ということですね。

そうですね。
シニア向けの室内運動は?


分かりました。
有酸素運動の中で、手軽にできるものというと、どんなものがありますか?
例えば、高齢の方にお勧めできるようなワークアウトがあれば、ぜひ教えてください。

そうですね。年配の方は、膝の痛みや関節の痛みなど、いろいろな不調があって歩きづらいということもあると思います。
ただ、それも行ける・行けないは、それぞれの環境によるかもしれませんが
プールで歩く or 泳ぐ

やはり、水の中――プールで歩いたり、泳げる方は泳いでいただいたりするのが良いですね。
水の浮力があることで、下半身、特に膝や腰への負担が和らぎますので、そういった環境をうまく利用するのも一つの方法かなと思います。

全身を動かせますしね。

はい、そうですね。

プールの中にいると、汗ってかいているのか分かりにくいですけどね。
プールもしっかり汗をかいている

でも、あれもしっかり汗をかいてるんですよね。
やっぱり水の中にいると、自分では汗の存在を感じにくいかもしれませんが、実際にはかなり汗をかいていると思います。

ですよね。体をかなりダイナミックに動かしますし、泳がなくても、ただ歩くだけでも

そうですね。

十分な運動になりますよね。
確かに浮力があることで体に優しいと聞きますし、動かせる方はどんどん体を動かしていただいて、動かしにくい方はそういった施設をうまく利用してもらえるといいですね。
6月のまとめ


6月は、むしろ「体を動かして汗をかきに行く」ということを、意識していただけるといいかなと思います。
はい、今日はありがとうございました。

ありがとうございました。
梅雨時期は外に出る機会が減り、どうしても家の中での運動に頼る場面が多くなります。しかし、室内での足踏みやスクワットなど、日頃あまり使っていない筋肉を動かすことで、足腰に負担を感じる方も少なくありません。
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梅雨時期の“ながら運動”を快適にするアイテム
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体力を落とさずに夏を迎えるには、「毎日少しでも動き続けること」が大切。
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