怪我をした後にジムに復帰し、怪我がぶり返してしまうケースはありませんか?
そこで本日は、運動の専門家の木下 幸司さんに「リハビリをしていく上で気をつけたいポイント」をお聞きしました。是非、参考にしてみてください!
メディカルトレーナーの経験について
「改めまして、よろしくお願いします。
では、前回に続きましてフィジカルな面でのトレーナーさん、メディカル面でのトレーナーさん達の得意分野が少し違うということで今回、木下さんはどちらかというとメディカル面の方が経験もあって詳しいということですのでまずはこのメディカル面での特徴を聞いていこうと思います。
今日はよろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」
「メディカルという視点でトレーナー、リハビリも含めてやられてどれぐらいになりますか?」
「オルソグループにきて12年になりますが、その前のまた違う整形外科のリハビリ室で9年ほど働いていましたので、長くなりますけど20年ぐらいはこういうことをさせていただいてます。」
「リハビリ畑ですね。」
「そうですね、それ一本でやってきました。」
「思い出、エピソードとかありますか?」
「そうですね、特に整形なので手術後に痛む方がいらっしゃるので、手術後にだいぶ動けないという状態から最終回復するときではしっかり日常生活が送れると、逆にスポーツされている方だったら走ったりとかジャンプしたりとかボール投げたりとかという形のスポーツ動作ができるというところまで回復させていかないといけないんですけれども、そういうところまでしっかりサポートできるというところで、最終的には患者さんが笑顔になって自分達の目的や目標が達成できるというところをしっかりサポート、応援できるというところが一番のやりがいかなと思います。」
「お答え出来る範囲で構いませんので「よしっ!」と思ったエピソードを。」
「そうですね、他の病院さんとかでうまくリハビリがいってなくて自分達の施設を来ていただいてリハビリというかトレーニングをしていく中で、最終、その方がしっかりと良くなって目標になっていることがしっかり達成できたということが何件かありますので、そういうところで自分達を頼っていただいて遠いところから来ていただいた方もいらっしゃるので、それで目標がしっかり達成できたという時は「よっしゃ」というような形になるかなと思います。」
「やっぱりその方が結果出していると聞くと嬉しいですよね。
ありがとうございます。」
医療施設(リハビリ)・トレーニングジムの違い
「怪我をされたり手術をされて専門施設・クリニックで治療されるっというフェーズは必ずあると思うのですが、そこから上手に現場復帰していくためにクリニックだけではできない部分もジムがあることが出来たりすることもあると思うんですよ。
そんな辺の特徴を教えていただけますか。」
「医療施設と僕らのトレーニングジムであれば、確実に違うのは施設面で、やはり、僕らトレーニングジムなので、トレーニングマシーンだったりとか、ダンベルであったりとか、トレーニングで筋力を強化するような形の施設や器具が揃っているというのが一番の大きな違いかなと思います。
また整形のクリニックであれば、リハビリに対しての時間というのが少しの医療点数や医療保険の問題で時間の制約というのがあるんですけど、私達のジムの方では、パーソナルトレーニングというマンツーマンでするトレーニングと、あとはセルフという形でご自身一人でやっていただくマットのトレーニングがあるんですけども、そちらに関してはそこまでの時間の制約というのが無いのでしっかりトレーニングに時間をかけて鍛える、回復する、ということに費やすことができるかなと思うので、機材面であったりあとは時間の拘束であったりとかというのが大きな違いだなと思います。」
「ありがとうございます。
保険にできる範囲があるというところが大きな違いでしょうか。
確かに、見渡すと完全にジム。
整形外科的な範疇だと機材が置いてあるのでなかなかないですよね。」
「少ないと思いますね。」
自己判断の危険性
「いきなりもうジムなんかでトレーニングせずに現場復帰してしまってまた再発してしまう、怪我をぶり返してしまうケースというのはあったりしますか?」
「ありますね、やはり患者さんのある程度、自己判断といいますか、出来るであろうというか。
あとは結局、切羽詰まってやらなくてはいけなくて無理しながらやってしまってまた再発したというか。
再発ではなくても新たに違う怪我をされてまたも戻ってこられるという方はやっぱりいらっしゃいますね。」
リハビリ時の気をつけたいポイント
「リハビリをしていく上で気をつけたいポイントはありますか?」
1、柔軟性
「リハビリを進めていく中で体の要素としてはまずは柔軟性、可動域。
怪我をされて「痛い」とかあとは怪我の原因になる「硬さ」から出てくる場合もありますので、まずはそこを回復・改善させてあげるのが大事かなというところになります。」
2、筋力
「次に2つ目は、やはり筋力が大事ですね。
動けないというところで筋力低下してしまうことも絶対あるので、筋力が低下している中でそのまま戻ってしまうと、それはまた大きな負担がかかってしまうと耐えきれなくて痛みが再発するって形になりますので、理想は元の筋力に戻す・・・プラスアルファを作るっていうのを僕達は意識していまして、元の状態に戻るのが最低限でそれ以上くることで守れる、その余分が出てくるので、それに戻っていただく方が再発という可能性は少なくなるんじゃないかなと思うので、怪我する前以上の身体を筋力を戻していただくというのは大事かなと思います。」
「「怪我をして得すような」という意味ですね。」
3、体のバランス
「3つ目としては、柔軟性。
動きが良くなったとか逆に筋力がついたという体のバランスですね。
特に下半身のお怪我であればやはり足っていうのは2本でしか歩けないので当然片方を怪我されていると反対の方に負担がかかってしまうのでできたら怪我されている半足の部分ですね、そちらの方にしっかり体重がのせてさらにしっかりバランスよく立てるという形で一つの課題になってくるかなと思います。」
「体の使い方とか筋力の付け方が崩れちゃったりすると返って怪我がしやすくなりますもんね。
ありがとうございます。」
4、動作
「最終4つ目としては統合的に動きですね。
「動作」というところで柔軟性があって筋力もあってバランスもいいけど、最終その方がされている動作自体が少し負担がかかってしまう動作であったりとか、逆にちょっと不適切な動作をされているようであればそれがまた再発の可能性にもつながってくるのでその辺は例えば歩き方であったりとか、立ち方であったりとか、あとは皆さんとされる作業の動きであったりとかというのがその患部であったりとか、患部以外のものに対して負担がかかっていないのか、しっかり僕らが確認した上でそれを修正してあげる、良い動きをしっかり教えてあげてそれを習得してもらうというのが最終的に必要になってくる。」
「最後に統合してみようということですね。
ありがとうございます。
「柔軟性」と「筋力」と「バランス」と「動き」ですね。」
医療施設(リハビリ)・トレーニングジムの得意分野
「これちょっと誤解されないように聞きたいんですけど、やっぱりクリニックでの「限界」ってどのへんが一番ありますか?」
「クリニックで得意とするのでなければやっぱり柔軟性であったりとかというのは結構マンツーマンでしっかり手技的にこうされるので一番得意であろうというところもありますし、あと最後に来れば動作なんかも比較的にリハビリの先生は動作を見る目が素晴らしい方が多いので、よくない動作をしっかり修正してあげる、修正するポイントをしっかり伝えてあげる、というのが、比較的得意かなと思います。
その辺に関しては、僕らもリハビリの先生と僕らで動作の良くないところをしっかり情報交換しつつ、僕らも逆にトレーニングの中でしっかり改善できるようなドリルを提供したりとかというふうに指導するという形で繋げていけるかなと思うので、その辺はやっぱり情報交換で動作改善というところはリハビリの先生も僕らも共同しながらできる内容じゃないかなと。」
「そうすると筋力とかバランスというのはジムの良さが出てきたりとかありますかね。
そこで連携しながらやっていくと一番良いパフォーマンスができるかなと。」
「そうですね。」
「ありがとうございます。
最後にリハビリを含めてトレーニングに活かしていくなかで気をつけたい点というのがもしあれば。」
「そうですね、トレーニングの中で一番僕達ができるのが筋力改善・筋力回復というのが一番出来るんじゃないかなというところがあります。
それは先ほどお伝えしたようにやっぱりジムなので、トレーニング機材があるところでしっかりクリニックに行くよりはしっかり負荷をかけられる、正しい負荷をかけられるっていうことは逆にリスクも伴うので、まずはトレーニングの仕方のフォームだったりとか、あとは重量設定・回数・セット数っていうのがしっかりその方にとって最適な条件なのかっていうのを僕達が考えながら設定させてもらいますし、その辺が不適切であると再発とは違うところの怪我する可能性も出てくるので、そこはしっかり押さえたいと思います。」
まとめ
「分かりました。
やはり自己判断で現場を復帰せずにちゃんと専門家と一緒にまずは筋力をアップする、柔軟性をアップする、同時にやりすぎじゃなくちゃんと指導をメニューをちゃんと作ってやっていくということが大事になるんでしょうね。
今日はありがとうございました。」
「ありがとうございました。」
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