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年末に集中力が落ちる理由とは?世界を舞台に戦うプロパデル選手が語る「休む技術」

本記事は、世界を舞台に戦うプロパデル選手・五味亮将さんの実体験をもとに構成しています。

【監修者】プロパデル選手・五味亮将(ごみ りょうすけ)
日本のパデル界を代表するアスリートとしてスペインを拠点に活動し、「日本のパデルから日本へ元気と活力を」を掲げ、世界ランク上位を目指して挑戦を続けている。全日本選手権準優勝など国内外大会出場を重ねる選手である。

目次

年末に集中力が落ちるのは、あなただけじゃない

――プロパデル選手・五味さんが語る「休む技術」とは

年末。 今年を走りきりたい気持ちはあるのに、どうも集中できない。 やることは山ほどあるのに、頭の中がぼんやりする。

「頑張っているはずなのに、パフォーマンスが上がらない」 そんな感覚を抱えている方は、多いのではないでしょうか。

仕事で結果を出したいビジネスマンも、 競技で一つでも上のステージを目指しているアスリートも、 実は年末は「集中力が落ちやすい季節」です。

この記事では、集中力が低下しやすい年末において、どのようにパフォーマンスを維持するかを探ります。 今回は、世界を舞台に戦うプロパデル選手・五味さんとともに、 「集中力の低下」と「回復のしかた」について深掘りしてきました。

五味さん自身もかつて、 「倒れこむ寸前まで頑張ってしまった」経験があります。 そのリアルな体験と、そこから見つけた“休む技術”を、年末を走るあなたにお届けします。

1. なぜ年末は集中力が落ちるのか

まずは、「なぜ今こんなに集中できないのか?」を整理してみましょう。

① 冬の身体が「回復しにくい」モードになっている

寒さで血流が落ちると、筋肉だけでなく脳にも酸素が届きにくくなります。 同じように仕事をしていても、夏より冬のほうが疲れやすく、回復しづらい。

さらに、日照時間が短くなることで、睡眠リズムも乱れがちです。 寝つきが悪い、ぐっすり眠れた感じがしない―― そんな状態が続くと、翌日の集中力はどうしても下がってしまいます。

② 脳が一年分の“情報疲れ”をため込んでいる

年末は、振り返り・締め切り・来年の準備が一気に押し寄せてくる時期。 メール、チャット、会議、資料作成……。 頭の中は「今年の整理」と「来年の不安」の両方でいっぱいになり、脳は常にフル回転です。

気づいたときには、 「よし、やるぞ!」と思っても、スイッチが入らない。

これは「気合いが足りない」のではなく、 脳がオーバーヒートしているサインです。

③ メンタルの負荷がじわじわと積もっている

「今年中にここまではやりたい」 「来年こそは変わりたい」

それ自体は素晴らしいことですが、 その裏側には“間に合わせなきゃいけない”というプレッシャーも生まれます。

結果、 「頑張りたいのに集中できない自分」に対して、 イライラしたり、落ち込んでしまう。

ここまで読んで、 「まさに今の自分だ…」と思われた方もいるかもしれません。 そんな「頑張る人」こそ、五味さんの話はきっとヒントになるはずです。

2. スペインで気づいた、「休むことに罪悪感を持つ自分」

プロパデル選手として海外に挑戦した五味さん。 最初の数週間は、とにかく必死だったと言います。

五味選手

とにかく早く追いつきたい、強くなりたいっていう気持ちが大きくて。
疲れていることにすら気づかなかったです…。

練習、トレーニング、移動、試合。 スペインはパデルの本場。 自分より強い選手だらけの環境に放り込まれ、 アドレナリンだけで走り続けていた時期がありました。

しかし、あるタイミングで、「体もメンタルも、もうこれ以上は無理だ」と感じた瞬間が来ます。

「ベッドに倒れ込んだときに、あ、これはこのまま続けたら壊れるなって思ったんです」
そこで初めて、 「休む」という選択肢を真剣に考えるようになったそうです。

でも、簡単には休めません。 頭の中ではこういう声が聞こえていました。

五味選手

せっかくスペインまで来たのに、休んでいていいのか…
周りは練習しているのに、自分だけ抜けていいのか…

その感覚は、きっと日本で働く私たちとも共通しているはずです。 「休むことに罪悪感がある」という感覚です。

3. 五味さんが実践している“戻すルーティン”3つ

そこから五味さんは、 「追い込む」だけでなく、「戻すための行動」を意識して取るようになったと言います。 ここでは、その中からビジネスにもスポーツにも応用しやすい “戻すルーティン”を3つご紹介します。

① 壁に手をついて、空を見上げる

集中が切れたとき、ミスが続いたとき、 五味さんがよくやるのがこの動作だそうです。
コートの端や壁に手をついて、 一度、空を見上げるようにして視界をぐるっと回す。

五味選手

視界を変えると、頭の中もリセットされる感覚があるんです。
一瞬だけでも、今の状況から“外に出る”イメージ

仕事中であれば、 椅子から立ち上がって窓の外を見上げる、 廊下に出て天井を見ながら伸びをする――でも構いません。

ポイントは、「同じ景色のまま頑張り続けないこと」。 視界を変えることが、集中力の再起動になります。

② 立ち歩き5分の“ミニタイムアウト”

ミスが増えてきたとき、頭がぼんやりしてきたときは、 五味さんはあえて「一度コートを離れる」そうです。

五味選手

歩きながら、今何に引っかかっているのかを整理する時間にしています

ビジネスでも同じです。 ずっとPCの前に座ったまま考え続けても、 煮詰まるだけのことも多いはず。

そんなときは、

・デスクから離れて歩く
・階段を一往復してみる
・コピーを取りに行く“ついで”をつくる

たった5分の立ち歩きでも、 脳への血流が変わり、思考がほどけていきます。

③ クリーム・テーピング・棒で「整える儀式」をつくる

試合前、練習前の五味さんには、 いくつかの“準備の儀式”があります。

・特定のクリームを塗る
・テーピングを巻く
・専用の棒で体を整える

五味選手

これをやると、よし、スイッチが入るなっていう流れが自分の中にあるんです

これは、かなり五味さんオリジナルのスタイルです。 読者のみなさんが、同じクリームやテーピング、同じ道具を使う必要はありません。

大事なのは、 その行動を通じて「今から集中するモードだ」と 自分自身に知らせてあげること。

人によっては、

・お気に入りのペンを手に取る
・同じマグカップでコーヒーを飲む
・一枚だけストレッチをする

といった小さな行動でも構いません。

「これをやるとスイッチが入る」という“自分だけの儀式”を つくっていくイメージです。

これは、ビジネスマンにも応用できます。

・仕事を始める前にコーヒーを一杯だけ淹れる
・手帳を開いて、今日のタスクを3つだけ書き出す
・PCを開く前に、深呼吸を3回する

こうした“小さな儀式”は、 集中のスイッチとして非常に有効です。

4. 「最悪のベッド」で気づいた、睡眠と寝具の大切さ

五味さんの話の中で、とても印象的だったのが 「海外でのベッド問題」です。

五味選手

海外の宿って、ベッドがふかふかすぎて、正直“最悪”なときがあるんです。
沈み込みすぎて腰が痛くなったり、朝起きても全然回復した感じがしなかったり。

体を酷使しているアスリートにとって、睡眠は回復の命綱です。 それでも、マットレスは自分で選べない。

そんな状況のなかで、 「唯一持って行ける“自分の環境”」として五味さんが大事にしていたのが、 自分に合ったキュアレの枕(THE MAKURA)や足枕(ASHI MAKURA)でした。

五味選手

枕と足枕だけは、どうしても持っていきたくて。
頭と足だけでも“いつものポジション”をつくれると、次の日の体の重さが全然違ったんです。

ここには、キュアレが大切にしている 「寝具はただの寝心地ではなく、“回復の入り口”」という考え方と 深い共通点があります。

・首の角度が安定する ・呼吸がしやすくなる ・体が無駄な緊張をしなくなる

つまり、自分に合った枕や寝る姿勢は、 翌日の集中力を支える“目に見えない土台”です。

「がんばる時間」を増やす前に、「回復する時間」の質を高める。 年末だからこそ、一度見直してみる価値がある部分です。

「回復の入り口」としての枕と足枕

年末の集中力低下は、「頑張り方」ではなく「回復の設計」で変えられます。
そのための一歩として、五味さんも実際に使っている枕と足枕を見直してみるのも一つの方法です。

自分の首の角度にフィットする「THE MAKURA」、足を支えて全身の緊張を和らげる「ASHI MAKURA」は、ただの寝具ではなく、“回復の入り口”を整えるための道具です。

朝の目覚めが変わると、集中力の質も変わります。
この冬、睡眠から整えるという選択を。

ASHI MAKURAについて詳しく知りたい方はこちら
ASHI MAKURA

THE MAKURAについて詳しく知りたい方はこちら

「医師も推奨する枕」そのワケは……?

5. スペイン人に学んだ、「休むことを肯定する」文化

スペインでの生活を通じて、 五味さんが強く感じたのは「休み方の違い」だと言います。

五味選手

家族と過ごす時間だったり、友人とご飯を食べる時間だったり、スポーツを“楽しむ”時間だったり。休むことをちゃんと大事にしている印象がありました。

日本はどうしても、「頑張っているかどうか」で自分を評価しがちです。休むことに、どこか後ろめたさを感じてしまう。

でも、スポーツの世界では当たり前ですが、疲れが抜けていない状態でいくら練習を重ねても、パフォーマンスはむしろ落ちていきます。

これは仕事でも同じです。疲労を抱えたまま残業を重ねて出したアウトプットは、翌日冷静に見返すと「やり直したくなる」ことも多いはず。

五味選手

最大効率で結果を出すために、どこで休むかを決めておくこと。
それも“戦略”なんだと思うようになりました。

五味さんはそう話してくれました。

6. 自分を知ることで、集中力は戻ってくる

対談の最後に、こんな話になりました。

五味選手

結局、自分の“今の状態”をちゃんと知ることが、パフォーマンスを上げるいちばんの近道なんじゃないかと思うんです。

・今日はどれくらい疲れているのか
・何に不安を感じているのか
・どれくらいの集中時間なら持ちそうか

それを無視して「気合い」で押し切ろうとすると、体も心も、どこかでブレーキをかけてきます。

集中力が落ちたときにやるべきことは、「もっと頑張ること」ではなく、「今の自分を一度、ちゃんと見てあげること」なのかもしれません。

7. 年末のあなたへ――まずは“休む一歩”から

年末は、どうしても頑張りたくなる時期です。でも、がむしゃらに走り続けるだけでは、集中力はついてきてくれません。

・5分だけ立ち歩いてみる
・窓の外を見上げて、視界をリセットする
・寝る前のスマホ時間を10分短くしてみる
・枕や寝る姿勢を見直してみる

そんな小さな「回復の一歩」でも、 積み重ねていくことで、 来年の自分の土台になっていきます。

五味さんが海外で経験したように、 「倒れそうになってから休む」のではなく、 「倒れないように休む」。その発想を、ぜひこの年末から取り入れてみてください。

集中力は、生まれつきの才能ではありません。 “回復の設計”で、いくらでも育てていける力です。

プロパデル選手
五味亮将

プロパデル選手。1995年生まれ。日本のパデル競技黎明期から活動し、国内大会で上位入賞を重ねながら、スペインを拠点に世界ランキング入りを目指して国際大会にも出場。第6回ダンロップ全日本パデル選手権準優勝などの実績を持ち、「日本のパデルから日本へ元気と活力を」を掲げ、競技の普及やイベントにも精力的に取り組んでいる。

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