【運動の専門家監修】理学療法士が語る!運動指導にメディカル視点を!メディカル×トレーニングの最強タッグ

今回は、特別ゲストとして理学療法士の田中先生をお招きし、整形外科の現場での取り組みや、リハビリと運動の関係について詳しくお話を伺いました。

日常生活の中で 「膝や腰が痛い…」「運動をしたいけど不安がある…」 と感じたことはありませんか?
そんなとき、整形外科の専門的な視点と、適切な運動サポートが連携することで、より効果的なケアが可能になります。

今回の対談では、医療と運動の融合によるメリットや、実際の患者さんの事例を交えながら、健康を守るためのヒントをお届けします。

健康的に体を動かすために「知っておくべきこと」を、一緒に学んでいきましょう!

目次

田中先生のご紹介

田中先生のご紹介

木下さん、今日はスペシャルゲストとして田中先生に来ていただいています。簡単にご紹介をお願いします。

医療法人友広会 整形外科ひろクリニックの理学療法士、田中先生です。

はい、よろしくお願いします。

今日はよろしくお願いします。

整形外科で行っていること

整形外科で行っていること

田中先生、いきなりで恐縮ですが、普段クリニックでどのようなことをされているのか、簡単にご説明いただけますか?

普段は整形外科のクリニックで、膝が痛いとか腰が痛いといった症状のある方が診察に来られます。そこでレントゲンを撮ったり、お医者さんの診察を受けたりした結果、リハビリをした方がいいとなった方が、僕たちのもとに来られます。

そういった患者さんのお話を聞きながら、その人に合ったリハビリを提供する、というのが主な仕事です。

今回のセッションについて

今回のセッションについて

今日はどういう経緯で田中先生に来ていただいたのでしょうか?

今までの動画をご覧になった方も感じているかもしれませんが、私たちはトレーニング(運動)を通じてしっかりサポートをさせていただいています。ただ、皆さんの健康状態は様々です。

もちろん、非常に元気な方もいれば、怪我をされていたり、何らかの原因で体力が落ちていたりする方もいらっしゃいます。

メディカル的な視点を合わせて指導を行う

私たちトレーナーの視点だけでなく、メディカル的な視点も取り入れながら指導することで、より自信を持ってお客様に運動指導ができるようになります。

そのため、トレーニングとメディカルが融合することが理想的だと考えています。しっかりと連携を取りながら、皆様の健康をサポートできる環境を作ることが、私の目標でもあります。

施設の連携について

施設の連携について

業種としては異なりますが、お二人は職場としてはかなり近いですよね?

そうですね。同じ建物内で、フロアが1階・2階と分かれているだけなので、普段から近い距離でコミュニケーションを取りながらサポートしています。

普段、どのように関わっているのですか?

整形外科ひろクリニックには、様々な怪我をされた方が来院されます。

病院で基礎的な痛み・動きのサポートを行う

まずは、基礎的な痛みを軽減したり、基本的な動きを整えるために、理学療法士の先生方がサポートされます。

運動指導により、体力をつけるサポートを行う

その後、「さらに筋力をつけたい」「もっと動けるようになりたい」という段階になった際に、私たちが運動指導を行い、体力向上や動作の改善をサポートする形になります。

田中先生にお伺いしたいのですが、リハビリ施設とジムが併設されている環境というのは、結構多いのでしょうか?

最近では、リハビリだけではなく、保険診療以外のサービスと組み合わせるという流れが少しずつ増えてきています。

新しくできるクリニックでは、リハビリ施設と併設されているものや、デイサービスと一緒になっている施設などが増えてきています。ただ、それでもまだ主流というほどではないと思います。

増えてきているということは、やはり必要があるから増えているのでしょうか?

そうだと思います。

保険診療の枠内だけでは対応しきれない部分があるため、それを補うために保険外のサービスが増えている、という側面はありますね。

健康的な運動という視点で考えたとき、メディカルの視点でのケアや考え方も必要だと思います。改めて、そのあたりについて解説していただけますか?

運動といっても、人それぞれ身体の状態が違うため、できることとやるべきことが変わってきます。

まず、運動には様々な種類があるので、「どれでもやればいい」というわけではありません。個々の柔軟性や筋力バランス、体組成(筋肉や脂肪の量など)に応じて、目的が異なります。そのため、適切な運動を見極めることが重要です。

そこで、メディカルの観点から、例えば骨格の状態や骨の健康状態など、私たちトレーナーでは分からない部分をチェックしてもらいます。その情報をもとに、医療機関と連携しながら運動指導を行うことで、より適切なサポートができると考えています。

メディカル側の連携するメリット

メディカル側の連携するメリット

田中先生をはじめ、リハビリチームがいてくれたおかげで、トレーニングがうまくいったな、というエピソードはありますか?

治療の時間や期間に制限がある

クリニックでは、保険診療の範囲内での治療となるため、時間や期間が制限されることが多いんです。

全身の繋がりとしての動作を見るのが得意

私たち理学療法士は、膝だけ、足首だけという局所的な部分ではなく、全身のつながりや姿勢、歩き方といった動作全体を評価するのが得意です。

リハビリでは、根本的な原因になっている部分にアプローチし、可動域を広げたり、部分的なトレーニングを行ったりします。

メディカルでは手の届きにくい分野をカバーしてもらう

ただ、時間的な制約もあるため、基礎的な筋力が不足している方などは、こういったジムでしっかりトレーニングをしてもらうことが大切になります。また、家でのセルフエクササイズを指導しながら進めることで、リハビリ時には私たちが専門的な部分に集中できる、という役割分担が可能になります。

こうした棲み分けを行うことで、回復のスピードが上がり、より効果的なサポートができると感じています。それが、メディカルとトレーニングの最適な連携の形ではないかと思います。

トレーナー側の連携するメリット

トレーナー側の連携するメリット

今度は逆に、トレーナーの視点で見たときに、クリニックの専門的なアドバイスがあって良かったなと思うことはありますか?

僕たちは年配の方の指導をすることも多いのですが、年配の方は特に骨粗鬆症を気にされることが多いんですね。

運動は僕らジムの方でサポートしていますが、やはり年齢を重ねると「私、骨密度大丈夫かな?」と不安を感じる方が増えてきます。

ただ、僕たちトレーナーは骨密度を直接見て判断することはできませんし、体重計に乗っただけで分かるものでもありません。

クリニックで医療機器を使用した検査ができる

その点、クリニックではレントゲンを使って骨密度を測る機械があるので、しっかりとした数値を出すことができます。

僕らの方から「一度クリニックで受診してみてください」とお声がけすることで、実際に検査を受けた方もいらっしゃいました。その方は結果が良かったので、とても安心されていましたね。

こうした医学的な検査結果があることで、心理的な安心につながりますし、結果を知ることでトレーニングを継続するモチベーションにもなります。そういう意味でも、クリニックと連携できるのはとても心強いと感じています。

患者さんの実例

患者さんの実例

具体的に思い出される患者さんの事例はありますか?

この前も一人、印象的な方がいましたね。

大学生。

大学生ね。

どんな方でしたか?

大学で野球をしているピッチャーの学生さんで、肩の痛みが出てきたため、まずクリニックに受診されました。

診察の結果、リハビリのオーダーが出たのですが、トレーニングも併用した方が良いという話になり、クリニックのリハビリとジムのトレーニングを組み合わせてサポートすることになりました。

その学生さんは名古屋から週1回通ってくれて、通院日にはリハビリとジムのトレーニングを両方受ける形で進めました。その結果、約2ヶ月で少しずつ改善していきましたね。

トレーニングと併用できていなかったら、どうなっていたと思いますか?

単純に回復にもっと時間がかかっていたと思います。

その学生さんは大学の近くの整形外科にも通っていましたが、あまり改善しなかったため、セカンドオピニオン的な形でうちに来られました。そして、リハビリとトレーニングを併用することで、回復が早まったというケースでしたね。

連携する上で気をつけてほしいこと

連携する上で気をつけてほしいこと

連携する上で気をつけるべきことはありますか?例えば、リハビリの先生の立場から見たときに、トレーナーに気をつけてもらいたいこと。また、トレーナー側からリハビリの先生にお願いしたいことがあれば教えてください。

怪我の状態によっては動かさない方がいいことがある

怪我の状態や回復のステージによっては、動かさない方がいい場合もあります。

運動することで痛みが悪化したり、変形の程度によっては特定の動作に負担がかかってしまうことがあるので、そういったケースでは運動を控えるべきです。

クリニックとジムの情報共有が大切である

そのためにも、クリニックとジムの間でしっかりと情報共有を行うことが大切です。

「この運動はやっても大丈夫なのか?」という判断を、トレーナー側が迷いながら進めるよりも、連携が取れている環境で確認しながら進めた方が、より安心してトレーニングに取り組めますよね。

木下さんはどうですか?

私もまさにそう思います。

怪我をされている方の場合、まずは医療的なサポートが優先されるので、運動をしても良いかどうかは僕らだけでは判断できません。

そのため、クリニック側で管理されている情報をしっかり把握することが大切ですし、必要ならこちらから積極的に情報を聞きに行くことも重要です。

本当にその方にとって安全な運動を提供するために、情報共有を密にすることが、連携の上で最も大事なことだと思います。

健康的に運動することへのアドバイス

健康的に運動することへのアドバイス

健康的に運動する上で、最後に何かアドバイスはありますか?

健康な時はあまり健康に対して気にとめない

健康な時というのは、そもそも健康のことをあまり意識しないものですよね。

ちょっとした痛みがあったとしても、「運動不足かな」「年齢のせいかな」と思ってしまい、深く考えないことが多いです。でも、そうした小さな違和感が積み重なることで、関節の変形や別の部分への負担につながることもあります。

何か痛みがある時は整形外科を受診することが大事

何か痛みがある場合、まずは整形外科を受診することが大切です。

また、軽くでもいいので運動を習慣化しておくだけで、将来的に手術が必要になるような状態を防ぐことにもつながります。

予防の意識を持つことが大切

一般的によく言われることですが、予防の意識を持つことが本当に大切なんです。

「運動を続けることで、将来的な健康リスクを減らせる」という考えをしっかり持ってもらうことで、より健康的な生活を送れるのではないかと思います。

有難うございました!

今回の対談では、 整形外科とトレーニングの連携の重要性について、田中先生と一緒に深掘りしました。
健康は「今」からの意識と行動で大きく変わります。

痛みや不調を感じたら、まずは専門家のアドバイスを受けながら適切なケアをすることが、将来の健康を守る第一歩になります。

普段の生活で負担を減らす習慣を

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この記事を監修した人

木下 幸司 木下 幸司 株式会社オルソエクスパンド
フィットネス事業部
マネージャー

<資格>日本スポーツ協会 公認アスレティックトレーナー、NSCA-CPT
<現在のトレーナーサポート>大阪産業大学附属高校 アメリカンフットボール部
<過去のトレーナー歴>近畿大学 アメリカンフットボール部、甲南大学 アメリカンフットボール部。近畿大学附属高校 男子バスケットボール部、パナソニック 硬式野球部、ハンドボール 女子U18日本代表、バレーボール JOC女子大阪南選抜 など

⚪︎⚪︎のアバター 塚本 幸規 株式会社キュアレ
取締役/整体師

美しく健やかに体を整えるためのアイテムを取り揃えたCURE:REのマーケティング、PRを担当。20年以上にわたる整体師としての経験から様々な不調を抱えるクライアントをサポート。リピート率90%の店舗作りを手掛け、そのノウハウを治療院、エステサロンへ伝授。医療グループ商品開発部門の取締役として、地域医療と個人サロンが連携して顧客をサポートできる仕組み作りをしている。

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