長時間の勉強で肩や腰がガチガチ…そんな受験生、実は少なくないんです。集中力が落ちてきたなと思ったら、スマホより“運動”が効果的かもしれません。今回は、運動の専門家・木下 幸司さん監修のもと、座ったままできる簡単エクササイズを4つご紹介。
体を軽く動かすだけで、気分も頭もスッキリして勉強がはかどるはず。勉強も体調管理も、どちらも大切にしたいこの時期。ちょっとの工夫で、毎日がぐっと変わりますよ。
受験と運動について


2月のテーマは「受験」です。
受験といっても、スポーツや怪我の回復といった視点から何か発信できないかと考えまして。トレーナーとしての視点から、受験に関するエピソードはありますか?
運動で勉強の効率をよくすることができる

受験といえば、やはり「勉強」という印象が強いですよね。
僕たちはトレーニングや運動という立場なので、正直なところ、そこにリンクさせるのはちょっと難しいなと思う部分もあります。
ただ、「受験勉強をする時の体」という意味では、トレーニングほどではないにしても、やっぱり負荷がかかるんです。
だから、体をしっかり良い状態に整えるという意味で、運動のエッセンスを取り入れることで、勉強の効率をよくすることはできるんじゃないかと思っています。

それと、僕の過去の経験から言うと、スポーツ系の学校に進学する子たちって、スポーツの体力テストみたいなものが試験に含まれている学科やコースがあるんですね。
そういった子たちから、「スポーツテストに向けたトレーニング指導をしてほしい」という依頼をいただいたことはあります。
大学や高校の受験に向けて、例えば50m走のタイムを速くするために、あるいは垂直跳びを高く跳ぶために、こういうトレーニングをやっていこう、といった形で指導してきた経験はありますね。

運動をやっている子だからこそ、運動系の大学進学を考えると思うんですけど、やっぱり不安はあるんですか?

そうですね。
受験のタイミングって、現役で競技をやっていた時期から半年、もしくはそれ以上、間が空いてしまうんですよ。ある程度引退してしまうと、中学や高校で部活を引退して、そのままクラブにも行かなくなる子が多くて。
引退してしまったことで、体はほとんど動かさない状態になって、ずっと勉強だけしている。そうなると、やっぱり体力レベルは落ちていきます。
で、スポーツテストが試験項目にある場合、勉強だけ頑張っていても、合否に関わる部分の点数が取れなくなってしまう。だから、そこに向けては、しっかりトレーニングをやっておく必要があるのかなと思います。

生活スタイルもガラッと変わっちゃうんですね?

はい、変わりますね。
今までは、朝練があって、放課後練習があって、合宿や遠征もあって、とにかく体を使う生活をしていたのが、突然それが全部なくなる。
身体的には楽になるかもしれないんですけど、やっぱり刺激がなくなってくるんですよ。
そうなると、少しふっくらしたり、顔は晴れ晴れしてるけど全体的に丸くなってきたり、という子も出てきますね。

たしかに、そういう意味では、運動をやっていた受験生にとって、受験の時期って一度「間」が空いてしまうタイミングになりますよね。

そうですね。
で、次のステージでスポーツを続ける子たちも、練習やトレーニングをやっていない状態で新しい環境に行ってしまうと、やっぱり体力が落ちてる分、ついていけないこともあります。
そのチームの先輩たちは、ずっと練習を継続してきているので、そことのギャップができてしまう。
そうすると、パフォーマンスが思うように出せなかったり、怪我のリスクが高まったりするんです。
もしそこで怪我をしてしまうと、リハビリに時間がかかりますよね。
怪我なく合流できた新入生は順調にスタートできますけど、出遅れてしまうと、そこからみんなに追いつくまでに時間がかかってしまう。

高校生なら3年間、大学生なら4年間と、限られた時間の中で活動するわけですもんね。

そうなんです。仮に半年出遅れてしまったとしたら、高校生なら3年間の6分の1が終わってしまう。それって、すごくもったいないことだと思うんですよね。

やっぱり、「いいスタートダッシュを切れるかどうか」って、大事なんですね。
進学後のことを考えて体を作る

木下さんのところでは、今、受験を控えているお客さんはいらっしゃいますか?

そうですね。
今は中学3年生の受験生で、スポーツをやっているお子さんが数名来てくれています。
そのうちの一人は、ある程度スポーツ推薦が決まっている子で、学科の試験自体の難易度はそれほど高くないんです。
ただ、チームの方から「体を作っておくように」と言われていて、僕のところでパーソナルトレーニングを受けてもらっています。

次のステージが決まっているからこそ、ですね。

そうなんです。
入学したらすぐに練習が始まって、厳しいトレーニングもあるでしょうし、試合に出るチャンスもあるかもしれない。
だからこそ、「しっかり体を動かしておけよ」と、コーチや監督の方から言われているようですね。
他にも2人、スポーツはやっているけれど、しっかり受験勉強をして目指す高校に行く、という子もいます。
そういう子たちは、練習量を少し抑えたり、トレーニングに来る頻度も少なめにして、勉強とのバランスをとっています。
勉強とトレーニングを両立しながら行う

勉強とトレーニング、体のことを両立しながら進めていく。
もともとガチガチに追い込むタイプじゃない子も多いので、あまりカリカリしすぎるのは、やっぱりしんどいよね、という子が多いんですよね。
そういう意味では、週1回、2回でもこちらに来てもらって、ちょっと体を動かしてスッキリしました、という形で帰っていく子たちも、やっぱりいますね。
受験時における運動の役割


そもそも、受験勉強の時に運動が果たす役割って、どんなものがあるとお考えですか?
記憶力などのパフォーマンスが下がる可能性がある

まず基本的に、勉強ってほとんどの場合「座ってやるもの」ですよね。
そうなると、同じ姿勢でずっと座っている状態が続きます
手は動いているし、頭も使ってはいると思うんですけど、それ以外の部分、特に体はほとんど動かない。
そうすると、筋肉が硬くなってきたり、関節の動きが悪くなってきたりします。
さらに、大きな筋肉を使わない状態が続くと、血流の巡りも悪くなってしまいます。
勉強していると「頭をすごく使っている」と思いがちですが、酸素や栄養を運んでいるのは血液なので、それがうまく巡らないと、記憶力や理解力といったパフォーマンスが下がってしまうんです。

そういう意味では、気分転換的な側面と、全身に血を巡らせる、そういった意味合いなんですね。
ちょっと休憩って言って、スマホでYouTubeを見るとか、そういうのよりは、体をちゃんと動かした方がいい、ということですね。
体をしっかり動かすことで体の中からリフレッシュする

一回、気分的にはリフレッシュされるかなとは思うんですけど、体の中身という意味では、実はあまり状態としては変わらないことも多いです。
なので、できれば体をしっかり伸ばしたり、何かしら動かしたりして、体を使ってあげた方がいいかなと思います。
体の大事な要素


特に、そういう視点で運動を見た時に。
体の視点で見た時に、どんなところが大事になりますか?
柔軟性

そうですね。
体の運動要素としては、やはり柔軟性ですね。
筋肉を柔らかく使う、というところがまずあります。
姿勢

あとは姿勢ですね。
座っている時間が長いので、丸まった姿勢で勉強していたりすると、腰痛が出てきたりします。筋肉が硬くなって、そのまま姿勢が悪くなってしまう、ということも起こります。
なので、柔軟性と姿勢、というところは大事ですね。
心肺持久力

スポーツをしている時に比べると、受験期はどうしても体を動かす量が少なくなります。そのため、心肺持久力という意味では、どうしても低下しやすくなってしまいます。
勉強は、5分や10分で終わるものではなく、1時間、2時間と長時間取り組むことが多いですよね。
そう考えると、集中して勉強を続けるための「持久力」にも、体力は大きく関わってきます。
頭だけを使うのではなく、体も一緒に使ってあげて、スタミナをしっかりつけていく。そうした意識を持つことが、受験勉強では大事になってくるのではないかなと思います。

若い方だと、なかなか実感しにくいかもしれませんが、40歳を超えてくると本当によく分かると思います。ずっとデスクワークをしていると、体が持たないんですよね。
少し走ったり、体を動かしたりした方が、その後の集中力も全然違いますし、体力も戻ってくる。まさに、そういうことなんだと思います。
自分ではあまり体感がなくても、確実に効果はあると思うので、ぜひ取り入れてもらいたいですね。
座ったままできる!運動3選


そういう意味では、「何をやったらいいのか分からない」という方に向けて、何かおすすめの方法はありますか?

座ったままでもできるストレッチを、今日は3つご紹介できればと思います。
座っている状態で特に硬くなりやすいのは、肩甲骨まわりや腰まわりです。
どちらも大きな筋肉がある部位ですし、長時間の座位姿勢や勉強中の体勢で、特に凝り固まりやすい場所なんですね。
ですので、今日はそこをしっかり動かして、伸ばしていけるようなエクササイズをご紹介したいと思います。
受験対策エクササイズ①肩甲骨

推奨回数 10往復

1つ目のエクササイズは、肩甲骨を動かすエクササイズになります。
ずっと座って勉強していると、肩周りがすごくカチカチになったりすると思うので、そこをしっかり動かしていくエクササイズです。
STEP1
肘は肩より少し低い位置で、肘同士をくっつけていく。
STEP2
胸を大きく開くような形で、肘を後ろに引いていく。
POINT
しっかり肩甲骨を「寄せる・広げる」を意識して行う。
受験対策エクササイズ②腰(ねじる)

推奨回数 10往復

2つ目のエクササイズは、腰に関するエクササイズです。
ずっと座っている姿勢で、腰がだんだん丸まったり、猫背になったり、同じ姿勢が長くなることで硬くなってきます。そこをしっかり捻りながら、伸ばしていくエクササイズを行います。
STEP1
椅子に座った状態で、手を肩の前で組む。
STEP2
目線は手を見た状態で、左右交互に上半身を捻る。
POINT
足・腰はまっすぐな状態を保ち、上半身だけを捻る。
受験対策エクササイズ③腰(横に伸ばす)


3つ目のエクササイズは、先ほどは捻りでしたが、今度は腰の横の動きをストレッチしていきます。
STEP1
左手を右膝に置き、右手を上げて横方向に体を倒す。
STEP2
10秒倒したら、逆サイドも同じように行う。
受験対策エクササイズ おまけ

推奨回数 5~10回

これまでに3つのエクササイズをご紹介しましたが、今日は特別に、もう1つご紹介したいと思います。
勉強中の座った姿勢というのは、どうしても長時間続きがちですよね。
その結果、背中が丸まり、猫背のような姿勢になってしまいやすいんです。
そうなると、頭が前に出てしまい、首や肩に負担がかかります。
加えて、腰にも負担がかかって、だんだんしんどくなってくるんですね。
理想的な姿勢は、頭からお尻までが一直線になっている状態。
その姿勢を保つために重要なのが、「お腹まわり」、つまり腹筋の働きです。
腹筋というと、体を起こすような運動をイメージする方が多いと思いますが、実は体をまっすぐ保つための腹筋の使い方として「腹式呼吸」がとても効果的なんです。
STEP1
鼻から息を吸って、お腹に息を溜める。
STEP2
口から、お腹をぺったんこにするイメージで息を吐いていく。
STEP3
息を吐いた状態で、5秒ほどキープして繰り返す。
POINT
頭はまっすぐな状態を保ち、お腹だけを引き込むイメージで行う。
まとめ


休憩というよりは「エクササイズ」という感覚に近いですが、やってみると気分がガラッと変わりますよね。
呼吸を整えるという点でも、ちょっとした切り替えのタイミングに取り入れるのは、とてもおすすめだと思います。
もちろん、人それぞれ合うタイミングは違うと思うんですが、目安のようなものってありますか?

やっぱり「集中力」という面で考えると、1時間に1回くらいを目安にするのが分かりやすいですね。
そのタイミングで軽く体を動かしてもらえると、気分も切り替わりますし、勉強の効率も上がると思います。

運動をしていた方が、急にやめてしまうことで起きる体の変化ってありますよね。
それに加えて、「集中しなきゃいけない」というプレッシャーや、もともと運動習慣がない方がさらに根を詰めてしまう、そんな状況が重なると――。
ちょうどこの時期は、大事なタイミングであると同時に、「移行の時期」でもあるような気がするんです。
そうした時期をどう過ごすか。
その中で、運動というものをきちんと考えているかどうか――
ちょっとマニアックな話かもしれませんが、実はすごく大事なことだと思います。

本当に大事なことですよね。
受験勉強は、その人の未来につながる大切な時間ですから。
いい形でこの時期を終えてほしいと思いますし、勉強のパフォーマンスを上げるという意味でも、ちょっとしたエクササイズで体を整えておくことが、結果的に「いい未来」を切り開くことにつながるんじゃないかなと思います。

もともと僕たちとしては、運動を「習慣化」してほしいというのが基本的な考え方なんです。
そのうえで、「この時期をどう過ごすか」「状況にどう合わせていくか」という部分に対して、ひとつの提案をしていけたらと考えています。
受験期というのは、ある意味で特殊な時期です。
だからこそ、そんな“特殊な過ごし方”をちゃんと取り入れてもらうための方法として、こういった運動の提案をしていきたいと思っています。
今回の内容も、ひとつの参考にしていただけたら嬉しいですし、今後はもっとマニアックな運動やタイミングなどについても取り上げていけたらと思いました。
今日はありがとうございました。

ありがとうございました。
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