皆さん、体を鍛えたい、ダイエットしたい時など目的に合わせてトレーニングしていますか?
実は、目的に応じてトレーニングの内容が変わります。
「効率の良いやり方」「目的の重要性」を運動の専門家の木下 幸司さんにお聞きしました。 是非、参考にしてみてください!
運動の目的とは?
運動という側面を切り取って、これからどんどん情報発信していこうと思っています。今回は運動というテーマで、トレーナーの木下さんに参加していただいています。今日はよろしくお願いします。
お願いします。
目的によって最適な運動を実施する
休息や睡眠ですね。その後、栄養・食事をバランスよく摂ること。この辺りまでは何となく正解というか、「こうやるといいよ」みたいな指針があると思うんですけれども、運動に関して言うと、結構幅が広かったりごちゃごちゃしている感じがするんです。
自分の中で「これをやればいいんだ」というのがちょっと見つかりにくくて、その辺ってプロのトレーナーはどう捉えているのか、少し聞きたいなと思ったんですけれども、どんな感じなんですか?
運動というのもやっぱり幅広いですね。お客様やクライアントの方が何を目的にするのかというところで、私たちはその方に一番良い運動を選んでいくんです。
ざっくり言うと「目的別」という形でしょうか。例えばですが、ダイエット、つまり痩せたいという目的なのか、それとも筋力をつけたい、柔軟性を高めたい、体力をつけたいという目的なのか。
または、痛みを抱えていて、それを少しずつでも良くしていきたいという「機能改善」を目指すのか。その目的に応じて、その方の身体の状態や経験などを考慮して「この方にとって一番良い運動は何か」を提供していくのが、私たちの役割だと考えています。
・ダイエット
・体力をつけたい
・機能改善
運動のスタートラインでは目的が第一である
やっぱり目的が重要ということですね?
そうですね。まず、どんな目的でスタートするのかが重要です。目的が違えば、運動の方向性も全然変わってきますから。
最初に「目的は何ですか?」と確認するのが第一歩ですね。
・子どもは体力や筋力を満遍なく鍛えていく目的
小学校や中学校でやっている体育は、その中でどういう位置づけになるんでしょうか?
小学生の場合は、体力を全体的に高めることが目的になりますね。体育という言葉自体が「体を育てる」という意味ですから、色々な運動を経験させて、色々な体力要素をバランスよく育てる内容になっていると思います。
年齢が上がる程、ダイエットのニーズは高くなる
大人になっていくと、運動の目的がカテゴリーごとに分かれていくという側面があるんですね。ちなみに、ダイエット目的のニーズって多いんでしょうか?
はい、多いですね。特に年齢が上がるにつれて、20代より30代、30代より40代、と年齢が上がるほどそのニーズは高まっていく傾向があると思います。
体力とダイエットは関係ありますか?
体力とダイエットは分かれているんですか?
筋肉量が増えれば代謝量が上がるので、若干被る部分がある
若干被る部分はもちろんあると思います。体力というのも筋力や持久力といった要素が含まれていますよね。筋肉量が増えれば代謝量が上がります。それが結果的にダイエットに繋がるということはあります。
ダイエットをする場合、食事の管理ももちろん重要ですが、運動でどれだけ消費エネルギーを増やせるかが鍵になります。有酸素運動、例えば歩く、自転車を漕ぐ、泳ぐといった運動で消費エネルギーを増やすのは大切ですが、それ以上に基礎代謝を上げることが重要です。
そのためには筋肉量を増やして「燃える場所」を大きくする必要があります。このような意味で、体力の要素である筋力や筋肉量を増やすトレーニングは非常に大切で、体力とダイエットには若干重なる部分があると言えると思います。
体重だけに囚われず、体脂肪率や筋肉の量に着目する
確かに、鍛え方で変わりますよね。例えば、痩せたい痩せたいって思って一生懸命トレーニングして筋肉量を増やしても、体重自体はあまり変わらなかったりしますよね。
そうですね。筋肉量が増えていくと体重にはあまり変化が見られない場合もあります。ただ、体組成計のようなもので体脂肪率や筋肉量を測ると、体の中身が変わってきているのが分かるんです。
体重という数字だけを見るより、体脂肪率や筋肉量といった細かい数値を確認すると、変化が分かりやすくなると思いますよ。
プログラム次第で柔軟性アップもできる
結構、体力というのでもいくつかカテゴリー分けができそうですね?
そうですね。筋力もそうですが、柔軟性というのも体力の一部に含まれます。ただ、柔軟性となると、もう一つのカテゴリーである「機能改善」にも繋がってきます。
例えば、腰痛や肩こりなどは、筋肉が硬くなることで手が上がりにくくなったり、腰が曲がらなくなったりしますよね。太腿の筋肉が硬くなれば膝痛に繋がることもあります。ですから、体力の中でも柔軟性は機能改善や痛みの改善にも関係が深いと言えますね。
自分でチョイスしている運動が間違っている事がある
じゃあ、腰痛対策の運動をする場合は、体力の中でも柔軟性に重きを置いてプログラムを組む感じになるんですね。やっぱり運動をしっかりやろうという時には、まず目的を明確にすることが大事なんですね。
そうですね、それが本当に大事だと思います。もし目的を間違えてしまうと、全く違う方向に進んでしまう可能性があります。
目的が間違うと身体を痛めてしまう可能性もある
特に一般の方は、自分の思っている目的に合う運動を正しく選べているのかどうか、私たちから見ると「ちょっとどうなのかな?」と思う場合も多いですね。それが間違っていると、身体を痛めたり、目的に向かっていけなくなったりすることもあります。
だからこそ、まずは目的を明確にすること。そして、それに向かう道筋が正しいかどうかを確認することが大切だと思います。
トレーナーさんの専門分野を教えて下さい
目的を明確にした後に、ちゃんとそれに対する専門性のあるトレーナーさんと出会えると言うと変ですけど、一緒に体力作りができるかどうかが結構大事ですよね?
そうですね。
肩書きがトレーナーっていっても、多岐にわたりますよね?
そうですね。
その辺もちょっと教えてもらえますか?
・機能改善(メディカル)
・フィジカルを鍛える
トレーナーという言葉で括られると結構幅が広くて、大きく分けるとまずはそのメディカル的な形…先ほど言いました機能改善、痛みがあってそれを良くしていくような人たちと、あとはもう身体はそこそこ元気で、より元気になっていくという形でフィジカルを鍛えていく方のトレーナーもいますね。
ある程度両方教えれる人もいる
この2種類のトレーナーさんには、ある程度同じ部分を教える人もいれば、逆にそれぞれ得意な分野が異なり、反対側はちょっと苦手という方もいらっしゃいます。例えば、パーソナルトレーニングジムやボディメイク、ダイエットを中心に指導しているトレーナーさんだと、膝や腰が痛い場合の改善にはあまり強くない場合もあります。
片方が得意で逆が苦手な人もいる
一方で、メディカル的なサポートができるトレーナーさんは、フィジカルトレーニングで身体を鍛えたり変えていく部分が少し苦手という場合もあります。ですから、トレーナーさんたちの得意分野や専門性がどこにあるのかを知るのは大切ですね。大きく分けると、「メディカル的なトレーナーさん」か「フィジカル的なパフォーマンスアップのためのトレーナーさん」なのか、そこが結構違うかなと思います。
そこも事前に自分の目的と、経験があるトレーナーさんと一緒にやるということを明確にするというのが大事ということですね。木下さんはどちら寄りの経験が多いですか?
経験値として僕はメディカル的なところの経験が多いですね。医療施設でリハビリを教えたり、あとはスポーツ現場でスポーツ選手の怪我の回復を目指したトレーニングを教えることが多かったので、どちらかというと改善目的の指導が得意になりますね。
それだけやはり専門性が必要になるからこそ分かれやすいというところもあると思うので、その辺は重視して、何をしたいのかを考えながら運動を取り入れると良いということですね。
そうですね。
まずはこのカテゴリーを知っていただくというところで、そこからさらに深掘りを今後していこうかなと思います。今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
まとめ
木下先生、貴重なお話し有難うございました!
運動する上で「目的」を作ることの重要性をわかりましたね。
目的によって鍛え方・トレーニングの仕方が変わってくるので、最初にダイエット目的なのか、筋力をつけたいのか、腰痛対策なのか、トレーナーさんと一緒にしっかり目的を決めて進めていきましょう。
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