【運動の専門家監修】子供世代〜高齢期 体の成長に合わせた運動の取り入れ方

対談にご協力いただいたのは運動の専門家である日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー「木下 幸司」さん。

本日は、身体の成長に合わせて変えていく「年齢別の運動の取り入れ方」について教えていただきました。是非、参考にしてみてください!

目次

年代別・運動の取り入れ方

今日は運動でも年齢的に分けて捉える事ができると聞いています。
まずは細かい内容よりも分けておくとトレーニング中に活かしやすい要素について教えてください。

そうですね。人生100年世代と言われるぐらい生まれてから亡くなるまで幅広い年代で身体を鍛えておくことは凄く大事です。

ただ、その中で身体の成長具合は年代によってポイントとなる部分が変わってきますので、そのポイントにしっかり沿うような内容が大事になるかなと思います。

身体の衰えというと変ですけども、年齢に合わせたトレーニングを取り入れた方が理想的というか健康的という事ですかね。

人生100年という中でどのような区切りで捉えていくといいのでしょうか?

そうですね。
大きく分けて6つぐらいに分ける事ができるかなと思います。

子供世代

子供世代

まずは生まれてから小学生ぐらいの子供世代ですかね。
子供世代は、やはり色々な運動をやっていくことが大事になるのかなと思います。

まずは楽しみながらという点で「足を使う運動」であったり、「手を使う運動」であったり、「全身を使う運動」昔でいう木登りというのがやっぱり大事になってきます。

・色んな運動をやるのが大事
・楽しみ・遊びながら行う

全身で動かすみたいな感じですね。

最近はしづらいかもしれないですけど「裸足」というのも大事かなと思います。

足の裏には感覚を司るセンサーがいっぱいあるので靴を履いた状態で運動をするのももちろん、足の怪我予防とか大事なんですけれども、色んな接触感覚を足の裏に刺激を与えることが大事です。

デコボコしているとか、芝生みたいなものに突き刺さるとか、あとは砂場とか、ちょっと難しいかな砂浜とか。

色々な形状のところに足をつけるというのはすごい大事になるので、どういう状態で運動するかというのももちろん大事になります。

ただ一番は楽しんで遊んでもらう、まずは運動に親しむというのが、その世代では大事かなと思いますね。

・裸足で運動するのも大事

大地を捉えるみたいな感じ、世界を知る時間かもしれないですね。

そうですね。

ありがとうございます。
その次のフェーズはどのような感じですか?

中高生

中高生

次は中高生ぐらいですね。

中学校・高校に入るとクラブ活動でスポーツに色々精通されるような年代かとは思うんですけれども、僕らトレーナーの世界では、中高生の世代がちょうどゴールデンエイジと言われるような世代になっていまして、

運動の発育・発達でいうと一番筋肉もしっかりして、骨も徐々に強くなって、大人に近づいていく世代になります。

所謂重りを使ったウエイトトレーニングをやったり、高く飛ぶためのジャンプトレーニング、速く走るためのスピードトレーニングなど、より専門的なトレーニングが一番効果的に表れるのが中高生世代になってきます。

やはりこの世代が一番成長著しい期間かなという事で、色々なトレーニングをすることがすごい大事かなと思いますね。

・大人に近づいていく世代
・専門的なトレーニングが効果的に表れる

木下さんは この頃何をやっていましたか?

僕は小学生の時は野球をやっていたんですけど、ただ足がちょっと速かったというところで陸上部にお声をかけていただいて短距離をしていました。

そういう意味でいうと、学生中が一番成長著しいというかやっていて楽しい時期かもしれないですね。

成人期(20代~40代)

成人期(20代~40代)

3番目はですね。成人期というところで二十歳を超えて社会人になって20代・30代・40代ぐらいの成人の時期ですね。

この時期は学生時代に培った筋力・体力が絶頂期として一番昂っている状態にはなるかと思います。

もちろん学生を経て社会人になるところで、より仕事にご尽力される事が多いと思うんですけど、そこでしっかり今まで活かされた筋力・体力が発揮できるという一番身体としては最高の状態かなと思います。

ありがとうございます。
一番楽しい時期でもあるかもしれませんね。
社会人が始まって自分の時間もできたりとか。

スポーツというところでは、

学生時代はちょっとチームとかそういうところに重きを置いてスポーツをされる方も多いかと思うんですけど、逆に大人になれば自分の楽しみとしてスポーツをされる事もあるかなと思います。

同じスポーツでもちょっと考え方が違う形でできるんじゃないかなと思います。

30代後半になってくると、結構動きの激しい競技とかだと引退される方も出てくる年代ですね。

アスリート的な路線からちょっと変わっていく、そんなところですかね。

趣味という形で楽しむ事ができる時期ではないかと思います。

僕の感覚でいうと、ちょうど運動習慣がある人とない人が分かれる時期かなと思うんですけど、どうですか?

「運動習慣とある人とない人で分かれるあると思います。

僕は今44歳なのでちょうど40代の半ばぐらいなんですけど、この前、高校時代の同じ陸上部仲間と何人かで集まったんですけど、僕はこういう仕事で比較的普段から身体を動かすので「全然変わらないね」と言われたんですけど、

他のメンバーは、運動でマラソンとかしている子は割とシュッとしている感じですけど、全くもう仕事が忙しくて、家事が忙しくて、全然運動していない子を見ると、おっ!! みたいな感じで「学生時代の面影はどこへ」みたいな感じの子もいましたので。

その時代どこまで身体を動かしたのかで変わってくるなと思いますね。

貯筋という字が、昔 言われてましたけどお金じゃなくて筋肉みたいな一番貯筋できている時期がこの時期なんだと思いますね。

中高年(40代~60代)

中高年(40代~60代)

より運動を楽しむ世代

4番目として40代〜60代ぐらいの中高年の時代になると先程の話にもあったみたいに本当に自分で運動というのを楽しむような世代になるかなと思います。

健康を意識しながら運動をする

自分の身体をより健康にというところで、がむしゃらにやるというよりは、楽しみながらスポーツ・運動をしていくのが一番いいのかなという時代になってきますね。

僕なんかも60代前半ぐらいになってくると子育ても終わって自分の時間をしっかり確保できるようになってくる世代なので、一番おざなりにしていると楽しめないけど、しっかりやっておくと色々と動きやすくなってくる、そんなフェーズかもしれないですね。

高齢者(60代~70代)

高齢者(60代~70代)

5番目は高齢者という形で大体60代〜70代ぐらいの方ですかね。

若い時代に培ってきたものをいかに落とさないか

お仕事もそろそろ引退されるような方も出てくる世代になるかなと思うんですけども、人間の身体というのはずっと成長するわけではないので、ある程度 若い時代に培ってきたものがだんだん低下、落ちていくというところもありますので、

60代以降というのはまずは培ってきたものをいかに落とさないか。できる範囲で身体の機能を維持するのが大事です。

向上していくというのはなかなか難しいかもしれないですけど、キープするというのが一番大事になるような世代になってくるのかなと思いますので、何もしていないと身体というのは落ちていくのは当たり前にはなってくるのでできる範囲で自分の身体の機能をしっかり維持・キープするというのが大事になってくる世代になるかなと思います。

高齢者(70代以降の方)

高齢者(70代以降の方)

最後 6番目の世代としては、70代以降ぐらいの方には、もう体力がどんどん日に日に落ちていきがちな世代になってきます。

年代の方でいう転倒予防とかね、よく言われますけど、こけて骨折して入院して、入院するから動く内容もちょっと減って体力が落ちて負のループですよね。

週1回・2回で無理なく身体を動かす

悪循環が起きてしまわないようにという意味では、まずは自分の身体をしっかり自分でコントロールできるように。

転倒しないとか、何か掴めないとか、しっかり歩けるというところでは、予防という形で、運動習慣はバリバリではなくても良いので週1回とか週2回、ちょっと散歩してみるとか、何かこう身体を動かしてラジオ体操をするとか、身体を動かすといいのかなと思います。

まとめ

まとめ

ありがとうございます。
確かに分けて見てみると主たる目的というのが変わってきそうですね。

こうやって予め分かっていると、今の状態から数十年後を考えて準備しなきゃダメだなとちょっと思ったりしますね。

これは男性も女性もそんなに変わらず同じような振り分けで大丈夫ですか?

そうですね。

そんなに男女差はあまり関係ないかなと思うんですけど、ただやはり肉体でいうと、筋力は男性の方が多少つきやすいというのがありますが、

逆に女性の方はしっかり運動していないとホルモンの関係で衰えが早かったりとか、出産とかあるので、そういうところで少し頑張らないといけないというのが出てくるかなと思います。

また男性向けのトレーニング、女性別のトレーニング、切り分けるわけではないですけどもちょっと特徴などは改めてお聞きしたいなと思います。

今日は大きな年齢的な人生のサイクルで見た時の振り分けをお聞きしました。

皆さん参考にしてみていただけたらと思います。
今日もありがとうございました。

ありがとうございました。

木下先生、貴重なお話し有難うございました!

キュアレでは、生活の中に習慣化が難しいと方には物で解決できるようなアイテムの提案などをさせていただいています。

『かかと枕サポーター』はかかと周辺を整えることで姿勢ケア・体にかかる負担を軽減するアイテムです。運動後の疲労回復アイテムとして是非ご活用ください。

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この記事を監修した人

木下 幸司 木下 幸司 株式会社オルソエクスパンド
フィットネス事業部
マネージャー

<資格>日本スポーツ協会 公認アスレティックトレーナー、NSCA-CPT
<現在のトレーナーサポート>大阪産業大学附属高校 アメリカンフットボール部
<過去のトレーナー歴>近畿大学 アメリカンフットボール部、甲南大学 アメリカンフットボール部。近畿大学附属高校 男子バスケットボール部、パナソニック 硬式野球部、ハンドボール 女子U18日本代表、バレーボール JOC女子大阪南選抜 など

⚪︎⚪︎のアバター 塚本 幸規 株式会社キュアレ
取締役/整体師

美しく健やかに体を整えるためのアイテムを取り揃えたCURE:REのマーケティング、PRを担当。20年以上にわたる整体師としての経験から様々な不調を抱えるクライアントをサポート。リピート率90%の店舗作りを手掛け、そのノウハウを治療院、エステサロンへ伝授。医療グループ商品開発部門の取締役として、地域医療と個人サロンが連携して顧客をサポートできる仕組み作りをしている。

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