【睡眠の専門家監修】春は環境の変化で脳が疲れやすい…たった2分で回復!? 脳を休める方法

新年度が始まり、進学や就職、転勤など、生活に大きな変化が訪れる4月。
暖かさが増して気持ちも新たになる一方で、知らず知らずのうちにストレスや疲労を感じている方も多いのではないでしょうか。

今回の対談では、そんな「4月特有の環境変化」がもたらす心身への影響、そしてその対処法として「睡眠」と「脳の休息」に注目しました!

脳の疲労の仕組みや、視覚情報による影響、そして日中にできる簡単な“目を閉じる習慣”“瞑想”の取り入れ方について、具体的にお話を伺いました。

新生活をよりよいコンディションでスタートさせるためのヒントが詰まった内容です。
それでは、今月も矢野さんとの対談、スタートです!

目次

4月は環境の変化が多くなる

4月は環境の変化が多くなる

矢野さん、今月もよろしくお願いします。

お願いします。

だいぶ暖かくなってくるのがこの4月になってきて、環境も大きく変わる時期ですよね。

そうですね。

生活自体が変わったり、大学などで移動があったりと、慌ただしい方も多いのかなと思うんですが。

自分自身の環境の変化

世の中的には、自分自身の環境が変わる方もいらっしゃいますよね。

家族の環境の変化

お子さんが学校に行き始めるなど、家族の環境が変わる方もいますし。

自分の環境に第三者が入ってくることによる環境の変化

自分自身は変わっていなくても、新しい人が入ってくることで環境が変化する場合もあります。

今までにはなかったストレスや疲労、負担がかかりやすいのがこの4月なので、そういったものとうまく付き合っていく、あるいはコントロールできるようになることが、鍵かなと思います。

以前の回でもお話があったかもしれませんが、環境が変わっていなくても、新しい方が入ってきたり、家族の生活が変わるだけでも影響を受けることがありますよね。

そういう意味でいうと、多くの方が何かしらの影響を受けるのが、この4月という時期なんでしょうか?

そうですよね。

春の体調管理の注意ポイント

春の体調管理の注意ポイント

そんな中で、4月に気をつけていきたいポイントはありますか?

環境の変化に慣れるまでは緊張感が高い

この時期は、逆に気合いが入っている時期でもあると思うんですよ。

慣れるまでは緊張感もすごく高い時期だと思います。ふと気がつけば、「1日中ずっと気が張ってたな」とか、「アクセルを踏みっぱなしだったな」と感じる方もいらっしゃると思います。

ただ、そう感じていても、実際にはご本人がそれに気づいていないというケースも多いんですよね。「最近ちょっと疲れているな」と自覚されている方も多いとは思いますが。

うまくコントロールをする必要がある

さっきも少し触れましたけれど、やっぱりそういった状態をうまくコントロールしていくことが大事になってくると思います。

睡眠の役割とは

睡眠の役割とは

今回のテーマは「睡眠」ですが。

睡眠は脳を休ませる活動

そもそも、睡眠って何のための活動なのかというと、脳を休ませるためのものなんですよね。

1日がんばった脳を、睡眠でしっかりと回復させて、翌日もまた元気にがんばれる状態をつくる。それが睡眠の大きな役割だと考えています。

視覚情報と脳疲労の関係

視覚情報と脳疲労の関係

じゃあ、なぜ脳が疲れるのかというと、皆さんも聞いたことがあると思うんですけれど。

脳が疲れる主な原因は視覚情報

脳が疲れる主な理由というか原因は、8割・9割が視覚情報なんですね。

今こうやって喋っている時もそうですし、皆さんがこの動画を見ている時もそうだと思いますが、視覚情報がどんどん脳に入ってきて、その情報を処理することで脳にどんどん疲労がたまっていきます。

それを睡眠で回復していくわけですが、一晩の睡眠だけで、1日中走り続けた脳を癒しきるのはなかなか難しいんです。よく「寝ても疲れが取れない」「抜けきってない」なんてこと、ありますよね。

視覚情報を計画的に日中遮断する時間を作る

そうならないために、一晩の睡眠でしっかり回復しきるためにどうすればいいか。

そのためには、視覚情報を計画的に、意図的に日中遮断する時間をちゃんと作って、脳を休ませる。こういった休息を日中に何度か取るということを、あらかじめ計画に入れておくことが大事だと思います。

視覚情報というのは、目に入ってくるものをなるべく入れないようにするということですか?

そうですね。
こうやってぼーっと見ているだけでも、何かしらの情報は入ってきますので、シンプルな話、目を閉じましょうっていうことなんです。今ちょっと、塚本さん目を閉じてみてもらってもいいですか?

普通に閉じるだけ?

閉じるだけで大丈夫です。
ではそのまま、目を閉じた状態でお聞きしますけれども、普段お仕事中にこんなふうに目を閉じることってありますか?

ないですね。
ちょっと小休憩みたいな時に、ぐりぐりぐりぐりするぐらいです。

どうぞ目を開けてください。

皆さんもぜひやってみてもらうと分かると思うんですけれども、目を閉じるという行為って、意外と頑張っている人、気を張っている人ほど習慣がないんですよね。

つまり、朝起きてから夜寝るまでの間、瞬き以外で目を閉じることがあまりなくて、1日を突っ走って、視覚情報をどんどんどんどん入れて、睡眠で回復しようという人が多い。

でもそれは言い換えると、朝からずっとアクセルを踏みっぱなしで、夜になってやっとペダルを離すような状態。それは脳エンジンにとっては、かなり負担が大きいんです。

ですので、例えばお昼ぐらいに一度、2分間ぐらい目を閉じてみる。
夕方にも、もう一度2分間ぐらい目を閉じる時間を作る。

こういったことを入れるだけで、「踏みっぱなしのアクセル」を1日2回、意図的に緩めることができる。それだけでも、脳への負担の大きさは全然違ってくるんです。

脳の休憩には「瞑想」が良い

脳の休憩には「瞑想」が良い

なので、ぜひ「目を閉じる」ということだけでもやってみてもらいたいと思うんですが、より効果的な方法としては、目を閉じる時に呼吸法なども取り入れて、瞑想をしていただくのがおすすめです。

塚本さん、瞑想ってされたりしますか?

最近ちょっとするようになってきましたね。

どんなふうにやられてますか?

普通に座って「これからやるぞ」っていうアファメーションですかね。そんな感じです。

※アファメーションとは、理想や目標を達成するための肯定的な自己宣言や自己暗示のことです。

なるほど。一般的な方は、なかなか瞑想って取り組む機会がないと思うんですよね。
ちょっとセルフコンディションの意識が高い方じゃないと、習慣にはなっていないかもしれません。だからこそ、ぜひこのタイミングで取り入れてみてほしいですね。

瞑想のやり方とは?

瞑想のやり方とは?

そんなに深くこだわったり、難しいやり方をする必要はないと思うんですよ。ただ目を閉じて、鼻から息を吸って口から吐くというスタイルで十分だと思います。

ポイントは、「目を閉じればいいんでしょう」「呼吸をすればいいんでしょう」と思いながらやるのではなく、「この後何を食べようかな」とか「さっきのあの人の言い方、嫌だったな」といったことを考えながらやるのはもったいないということですね。

目を閉じる、鼻から息を吸って口から吐く

もちろん、目を閉じて呼吸を整えるだけでも効果はありますよ。

なるべく何も考えないようにすることが大事

せっかくやるなら、なるべく何も考えないようにすることが大事です。なぜなら、脳を休ませるのが目的なので。目を閉じていても、考え事をしたりイライラしていたら、効果は半減してしまいますからね。

呼吸に意識を全集中させる

吸っている息に意識を全集中させて、吐いている息にも意識を全集中させる。なるべく他のことを考えず、呼吸に集中して整えていくことです。

1〜2分行い、呼吸を整えていく

これを1〜2分くらい行って、終わったらパッと目を開けて、またお仕事や日常生活に戻るという流れですね。

1日に2~3回分けて行うと脳の疲労がコントロールできる

これを1日に2〜3回に分けてやっていただくと、脳の疲労をうまくコントロールできます。夜の睡眠も、変な時間に寝てしまうのとは違って、しっかりと夜に疲れている状態で眠れるんです。

その結果、一晩の睡眠でしっかり回復できて、翌日も良いパフォーマンスを続けられる。ぜひ実践していただけるといいかなと思います。

ただでさえ視覚情報が多い時期かもしれませんし、4月になると環境が変わったり、新しいことが増えたりしますよね。そうすると注意深く行動しなければいけなかったり、「道を間違えないようにしないと」といった場面も増えそうです。

ある意味、自分から視覚情報を積極的に取りにいかないといけないような状況も多くなりますよね。

そうですね。

そういう意味でも、こまめに休憩を取るというのは皆さんご存知だと思いますが、脳自体を休ませるという意味では、ちょっと目を閉じて瞑想をしてあげるといいということなんですね。

目を閉じるだけでも十分効果はありますし、難しいと感じる方は、できれば呼吸法や瞑想法を組み合わせていってもらうと、より効果的だと思います。

瞑想に最適な時間帯

瞑想に最適な時間帯

ありがとうございます。
だいたい人によると思うんですけれども、矢野さんおすすめの瞑想タイムというか、時間というよりは頻度というんでしょうか。一日でどれくらいがおすすめですか?

①家を出る前に行う

朝起きて家を出る準備が済んだら、家を出る前に一度、瞑想タイムを挟んでみてほしいんですよ。意外と朝ってバタバタすると思うんですね。優雅に過ごしていらっしゃる方もいらっしゃると思うんですけれども。

朝はカーテンを開けて。

「これをやらなくてはいけない」「朝ごはんを食べなくてはいけない」
たとえば「お子さんのお弁当を作らないといけない」「洗濯物を回さないといけない」とか。

ばーっとやって出発、みたいなのが普通というか多いと思うんですよ。
でも、その出発前に一度、瞑想で精神統一というか、一度挟んでいただくのがおすすめです。

②お昼ご飯を食べた後

次のタイミングはお昼ご飯を食べた後です。
ここでちょっとした短めのお昼寝を取るというのも一つのテクニックではあるんですけれども、昼寝がなかなか難しいっていう人は、さっきの瞑想術をそこで挟むといいですね。

③夕方(仕事が終わる1時間前)

夕方、たとえばお仕事されている方だったら、「あと1時間ぐらいで仕事が終わって帰れる」みたいなタイミングで一度それを。ラストスパートですね。

なるほど、最後のところ。

ラストスパートでそれを挟んで、頑張って帰るといいですよ。

④寝る前

最後は寝る前にもぜひやってほしいんですね。
いろいろ考えごとをしてイライラしたままベッドに入って、布団に入ってそのまま睡眠に入るっていうのは、あまりよろしくないわけですよ。

なるべくリラックスしてから睡眠に入らないといけないので、寝る前は「無になる」 というのをルーティンに入れていくのがおすすめです。

寝る前にも一度、という感じで。朝・昼・夕・夜みたいな感じで、1日4回ぐらいに分けてやってもらうといいと思います。

本当に数分でいいということですもんね。

そうですね。最初は1分とかでもいいと思います。コツを掴んできたら、2分ぐらいがベストかなと思います。

4月のまとめ

4月のまとめ

慌ただしい時期だと思いますが、そういう時期だからこそ、ちょっと小休憩を取ることでより効率が上がったりするのかなと思っていますし、睡眠の質を上げることで集中力も増すと思いますので、ちょっと取り入れてもらえたらいいかなと思います。

はい。

今回もありがとうございました。

ありがとうございました。

枕で寝姿勢を整える。呼吸を整えてぐっすり睡眠

環境変化の大きい新生活は仕事や食事、睡眠の時間が不規則になりがち。脳がいつ休息すれば
良いかわからず
睡眠中なのに身体は寝て、脳は起きている状態になります。(覚醒反応)

睡眠中の覚醒状態を緩和するためには心身の緊張をほぐすための「呼吸」が大切です。深く息を吐くと副交感神経の働きが高まり自律神経のバランスを整えることができます。

体を休める睡眠時間に呼吸の質を高めれば心身は休息モードに切り替わり自然治癒力を高めることが出来ます。

キュアレの枕(THE MAKURA)は呼吸を邪魔しない寝姿勢を作り出すことで深い呼吸、リラックス状態で
眠ることができます。気道を塞ぐことで発生していた「いびき」も寝姿勢が正されたことで呼吸がスムーズになり、いびきが緩和した事例もございます。

睡眠の質を向上することで新生活をイキイキと元気に過ごせるようになっていただきたいです。

THE MAKURAについて詳しく知りたい方はこちら

「医師も推奨する枕」そのワケは……?

この記事を監修した人

⚪︎⚪︎のアバター 矢野 達人 一般社団法人
オルソスリープアカデミー

睡眠サロンや睡眠クリニック、睡眠旅館などを運営、寝具の製造販売や睡眠セミナーなど、睡眠に関わるあらゆることに取り組んできた睡眠のプロ。サロンでは約2万人の睡眠をサポートしてきた。現在はニックリトルヘイルズ氏と正式に契約し、アスリートに向けた睡眠指導も本格化。「日本人の睡眠の価値観を変える」というミッションを掲げて活動中。

⚪︎⚪︎のアバター 塚本 幸規 株式会社キュアレ
取締役/整体師

美しく健やかに体を整えるためのアイテムを取り揃えたCURE:REのマーケティング、PRを担当。20年以上にわたる整体師としての経験から様々な不調を抱えるクライアントをサポート。リピート率90%の店舗作りを手掛け、そのノウハウを治療院、エステサロンへ伝授。医療グループ商品開発部門の取締役として、地域医療と個人サロンが連携して顧客をサポートできる仕組み作りをしている。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次