枕選びで変わる!あなたの睡眠と健康
毎日使う枕、あなたは本当に自分に合ったものを選んでいますか?
「そもそも枕の選び方がわからない」、「なんとなく枕が合っていない気がする」などのような思いを抱く方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、そんな枕についてお悩みや疑問を抱く方に向けて、枕選びがしやすくなるようなアドバイスができればと思います。自分に合った枕を見つけることで、睡眠の質を向上できる一助になれましたら幸いです。
実は、枕の選び方一つで睡眠の質が大きく変わり、ひいては健康や日中のパフォーマンスにも影響を与えるのです。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」によると、成人は6時間以上の睡眠時間が推奨されています。しかし、単に時間を確保するだけでなく、その質を高めることが重要なのです。
なぜ枕選びが重要なのか?
適切な枕を選ぶことで、以下のような利点があります。
- 首や肩の負担軽減
- 睡眠の質の向上
- 朝の目覚めの改善
- 慢性的な頭痛やストレスの軽減
国立循環器病研究センターの研究によると、高すぎる枕(12cm以上)を使用している人は脳卒中のリスクが高まることが示されています。つまり、枕選びは単なる快適さの問題ではなく、健康に直結する重要な要素なのです。
正しい枕の選び方
1. 高さを確認する

理想的な枕の高さは、成人女性で6cm、成人男性で7.5cmとされています。ただし、個人差があるため、自分に合った高さを見つけることが大切です。
たかめ

がっちりした体型の方に人気。横向きで寝る方におすすめ。
ふつう

多くの方にフィットする標準的な高さ。仰向けで寝ることが多い方に最適。
ひくめ

うつぶせ寝の方や、細身の方、お子さまにぴったり。

2. 素材にこだわる

枕の素材は、ラテックス、メモリーフォーム、そば殻など様々です。それぞれ特徴があるので、自分の好みや寝る姿勢に合わせて選びましょう。
素材 | 特徴 | お手入れ方法 |
---|---|---|
![]() ポリエステルわた | 軽量で柔らかく、ほどよい弾力性が特徴です。丸洗いが可能なため、衛生的にお使いいただけます。ただし、ご使用を続けるうちにボリュームが減少することがございます。 | 日常のお手入れとしては、天日干しや掃除機でのホコリ取りをおすすめいたします。洗濯後はカビの発生を防ぐため、十分に乾燥させてください。 |
![]() 低反発ウレタン | ゆっくりと沈み込み、頭の重みを分散させます。フィット感があり、首や肩をやさしく支える設計です。ただし、寒い時期には硬くなり、暑い時期には熱がこもりやすく、ムレやすい点が難点です。 | 水洗いはできません。風通しの良い場所で陰干ししていただくことをおすすめいたします。 |
![]() 高反発ウレタン (ラテックス) | 高反発素材は、柔らかさと強い弾力性を兼ね備えており、寝返りが打ちやすいのが特徴です。気温による影響を受けにくく、通気性にも優れております。 | 水洗いはできません。ラテックスは紫外線による劣化の恐れがあるため、直射日光を避け、湿度の高い時期には風通しの良い場所で室内干しをしていただくことを推奨いたします。 |
![]() 羽根 | 軸のある羽根(フェザー)は、柔らかさと適度な弾力性を兼ね備えており、吸湿性・放湿性に優れております。 | 基本的に水洗いはできません。月に2~3回程度、風通しの良い場所で陰干しすることをおすすめいたします。汚れが気になる場合は、中性洗剤を薄めたものを使用し、軽くたたくようにして汚れを落とし、しっかり乾燥させてください。 |
![]() 羽毛 | 水鳥の胸の柔らかい部分(ダウン)を50%以上使用しており、吸湿性・放湿性に優れ、軽くて柔らかいのが特徴です。 | |
![]() そばがら | 通気性や吸湿性に優れ、熱を逃がしやすい特性を持っております。ただし、古くなるとつぶれて外に出てくることがございます。また、湿度の高い時期には虫やカビにご注意ください。アレルギーや喘息をお持ちの方にはあまり適しておりません。 | 水洗いはできません。乾燥を保つことが重要であり、こまめに天日干しをしていただくことで、虫除けにもなります。そばがらは割れやすいため、強くたたかないようご注意ください。 |
![]() パイプ | 細かくカットされたストロー状の素材で、通気性や耐久性に優れております。ただし、パイプの硬さや寝返りを打つ際のガサガサした音が気になる場合がございます。 | 水洗いが可能です。普段のお手入れとして、天日干しもおすすめいたします。なお、混合素材(半パイプ枕など)もございますので、その場合は商品に記載されている取扱説明書や洗濯表示に従ってお手入れください。 |
![]() コルマビーズ | 球形のプラスチックボールに穴が開いた構造で、通気性が良く、クッション性と流動性を兼ね備えております。ただし、寝返りを打つ際にガサガサした音が気になる場合がございます。 |

3. 寝る姿勢を考慮する
仰向けで寝る人、横向きで寝る人では適した枕が異なります。自分の寝る姿勢に合わせて選ぶことが重要です。

4. 適切な大きさを選ぶ

枕の大きさは、体型や寝姿勢によって異なります。横向きで寝る場合は、肩幅を考慮してやや大きめの枕が適しています。ただし、大きすぎると寝返りの際に邪魔になる可能性があるので注意が必要です。
5. クッション性を確認する

理想的なクッション性は、頭を乗せたときに2-3cm程度沈み込む程度とされています。仰向けで寝る場合は首のカーブを自然に保つ柔らかさ、横向きで寝る場合は肩の圧迫を軽減するためにやや硬めのクッション性が適しています。

6. 実際に試してみる

枕の選び方で最も重要なのは、実際に寝てみることです。店頭では、普段の寝姿勢で5分程度横になり、首や肩に違和感がないか、寝返りがスムーズに打てるかなどをチェックしましょう。
これらのポイントを考慮しながら、自分に最適な枕を選ぶことで、より質の高い睡眠を得ることができます。
枕と睡眠の意外な関係
睡眠専門医の鈴木健太郎氏によると、「適切な枕を使用することで、睡眠時の体の動きが20%程度減少し、より深い睡眠が得られる」とのことです。つまり、枕選びは睡眠の質を直接的に向上させる可能性があるのです。
今すぐできる!枕チェックリスト
- ✔︎ 朝起きた時に首や肩に痛みがある
- ✔︎ 寝ている間に何度も目が覚める
- ✔︎ 枕の高さが12cm以上ある
- ✔︎ 枕を使い始めて3年以上経っている
1つでも当てはまる項目があれば、枕の見直しを検討しましょう。
まとめ:快適な睡眠は適切な枕から
枕選びは、健康的な生活を送るための重要な一歩です。自分に合った枕を見つけることで、睡眠の質を向上させ、日中のパフォーマンスアップにもつながります。今日から、あなたの枕を見直してみませんか?快適な睡眠があなたを待っています。